2月・3月の短歌 覚え書き
こんにちは、ぼたんです。
暖かかったり、寒い風が吹いたりで、なかなか気持ちが落ち着きません。今年の春は、待ったなしで引きずり込んでいくような強引さがある気がしています。
何年かぶりに短歌を詠みはじめました。2月・3月の覚え書きです。
(いずれも「うたの日」に投稿しました)
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『池袋』
あの塔がどこへ逃げても見つめてる 薄すぎる空 池袋ブルー
『ながら』
泣きながら2月生まれの白くまは まだまだ春は来なくていいの
『プラスチック』
この箱を「プラッチック」という君の 発音さえも標本にして
『息』
朝ぼらけ同じまくらに頬つけて まぶた湿らすみどりごの息
『自由詠』
2番線 うつむくさきの枕木を いくつ辿ればふるさとの春
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